男「友人キャラをなめんなよ」

ゴールデンタイムズ


a9a8165d080ad4fb110ff3d9bbbf917d_s
1以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします :2019/08/12(月) 22:20:15.998 ID:qhtk+ZWt0.net
主人公「おい、あまりひっつくなよ。胸が当たってるぞ」

幼馴染「えへへっ。主人公くんと一緒に登校♪うれしいな♪」

主人公「ったく、聞いちゃいない……」

クール先輩「おや、主人公に幼馴染じゃないか」

ツンデレ「げっ、主人公……」

主人公「よう、クール先輩。それにツンデレも」

ツンデレ「お、おはよう……って、馴れ馴れしいのよ! バカ!」

クール先輩「そう怒るなツンデレ。主人公と幼馴染も仲睦まじい様子で何よりだ」

幼馴染「も、もう/// クール先輩ったら」

主人公「オレたちはそんなんじゃねーっての」

クール先輩「あはは。……まったく、妬けることだね」

ツンデレ「ふんっ! オトコなんて大っ嫌い! 行きましょう! クール先輩」

主人公「じゃあな」

元気後輩「せーんぱいっ! おっはようございまーす!」バシッ

主人公「痛えっ! 背中を叩くんじゃねえよ!」

元気後輩「私に構ってくれない罰ですよーつーん」

ワイワイガヤガヤ。

男「……ふむ」





2以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします :2019/08/12(月) 22:22:13.962 ID:qhtk+ZWt0.net
< 教室 >

女「うーっす、男。あれ、どしたん。何見てんの?」

男「ああ、主人公くんの予定だよ」

女「え? 何それキモい」

男「仕方なかろう。この先どうしても僕の助力が必要になってくるのだから」

女「ゴメン、何言ってんのかよくわかんない」

男「甘ったれるな!」バシッ!

女「わあ! 急に机を叩かないでよ! ビックリするでしょうが!」

男「お前なあ! ≪友人キャラ≫をなめんなよ!」

女「えっ、なんでわたし今キレられたの?
  ていうか、なに? 友人キャラ?」

男「ああ頭が痛い。昨日一日でいったい主人公くんは、何処まで進んだというのか…」

女「真剣にキモいよ、君……」





3以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします :2019/08/12(月) 22:24:23.155 ID:qhtk+ZWt0.net
男「という訳で女さん」

女「なんでしょうか男さん」

男「僕は今から偵察に向かおうと思う」

女「陰でコソコソするってことっすか。やっぱキモいっす」

男「なんとでも言いたまえ。誰になんと言われようと僕には主人公くんを支える義務がある。
  我々十把一絡げの普通人は間違っても主人公やヒロインにはなれんのだ。
  わかったかそこのモブ女」

女「ぐぬぬ。モブ女と言われても言い返せない」





4以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします :2019/08/12(月) 22:26:26.224 ID:qhtk+ZWt0.net
男「当たり前だ。例えば貴様に主人公くんの相手が務まると思うか。
  大体なんだ! その平々凡々とした面構えは!」

女「先生! 面構えは他の子たちと比べてもさほど変わらないと思います!
  強いて言うなら髪型や目の色が違うくらいです!」

男「まあ言われてみれば確かに周りのみんなはどいつもこいつも同じようなツラをしているが……。
  しかしだな。それでもお前は主人公くんと恋人同士にはなれまいよ。
  何故ならば、そう。≪世界≫がそう決まっているからだ」

女「いや、別に主人公くんのこととか、普通に好きでもなんでもないし」

男「良かったな。負けヒロイン枠じゃなくて」

女「いやあんたさあ、マジでさっきから何言ってんの?」

男「≪世界観≫の説明だ」

女「だからキモいって」





5以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします :2019/08/12(月) 22:29:04.214 ID:qhtk+ZWt0.net
男「では早速主人公くんの元に向かうが、その前に……」

女「ん。どした」

男「≪やあ、主人公くん。おはよう。今日も良い天気だね≫」

女「ひいっ! キモい! 急に爽やか系を装わないでよ!」

男「仕方なかろう。それが僕のキャラなんだから」

女「あんたのキャラはキモい系で統一されてるでしょうに」

男「それは君の前だけだろう。では行ってくるとしよう」

女「戻ってくんなよ」





6以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします :2019/08/12(月) 22:31:13.892 ID:qhtk+ZWt0.net
男「という訳だ女さん」

女「なんで戻ってきたんすか男さん」

男「先日主人公くんは幼馴染さんとデートをしていただろう?」

女「知らないよ。勝手に話を進めないでよ」

男「そこでクール先輩と偶然会ったらしいんだ」

女「狭い町だからね、そういうこともあるんじゃない?」

男「その時に主人公くんは幼馴染さんと喫茶店で休憩をするところだったんだけど、
  そこで≪クール先輩も誘う≫という選択肢を選ばなかったらしいんだ」

女「なんだ選択肢って」





7以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします :2019/08/12(月) 22:33:07.974 ID:qhtk+ZWt0.net
男「この場合は幼馴染さんの好感度が1上がって、代わりにクール先輩の好感度が1下がる。
  そしてクール先輩を攻略するための必須イベントである
  ≪着替え中にバッタリ≫シナリオへ進むことが出来なくなるんだ。
  要するにクール先輩ルートは詰んだということだね。
  だからこれから僕はクール先輩以外のヒロインを選ぶよう
  主人公くんを導かなくてはならないんだ。わかったかい女さん」

女「あのう。自分、帰っていいすか」

男「ダメに決まってんだろ!」

女「そんな怒る?」

男「良いかモブ女。
  お前はお前で各ヒロインがどのような動きをしているかを
  事前に調べておくという重大な任務があるんだ。
  物語の裏側という訳だな」

女「めんどくせー。どこまでもめんどくせー」

男「さあわかったらとっとと行くぞ。この後で主人公くんが
  どんなルートへ進むか確かめておかなくてはいけないのだからねヌフフ」

女「もー! だからキモいって!」





8以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします :2019/08/12(月) 22:36:31.350 ID:qhtk+ZWt0.net
< 公園 >

男「ここに来てしまったか……」

女「なんかまずいの?」

男「いや、前回の選択肢だと幼馴染さんルートが楽だったんだけど、
  そのためには商店街へ向かってもらわなくちゃいけなかったんだ」

女「ふーん。ここだとどうなるの?」

男「それはね……」


元気後輩「せーんぱいっ!」

主人公「うおっ! 急に抱き着くなっての!」

元気後輩「あれれー? 顔が赤くなってますよー?」

主人公「ばっ……ったく。あのよー、お前も女の子なんだからさ。
    そう軽々しく男に抱き着くんじゃねえよ」

元気後輩「あれま。冷たいですねえ先輩ったら」


男「とまあこうなる」

女「とまあこうなるじゃないでしょ!」





9以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします :2019/08/12(月) 22:39:09.499 ID:qhtk+ZWt0.net
女「え?! 主人公くんって幼馴染さんのことが好きなんじゃないの?
  あんなのほぼ浮気っしょ! 浮気っしょったら浮気っしょ!」

男「そう急くな女さん。主人公くんは現在特定の恋人がいる訳じゃない。
  あの程度のスキンシップなら日常茶飯事さ」

女「ええー、主人公くんが女の子に人気あるのは知ってたけどさあ」

男「これがほんとの≪主人公補正≫」

女「うまくねえから。つーか主人公くんの名前が固有名詞になってるなら使うべきじゃねえから」

男「ほほう、メタ発言とは女さんもわかってるではないか。
  君にも≪モブ女≫としての自覚が芽生えつつあるようだね」

女「くっ殺せ……!」





10以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします :2019/08/12(月) 22:41:48.645 ID:qhtk+ZWt0.net
< 主人公の家 >

女「ねえ男さん」

男「なんだい女さん」

女「何で他人ン家に聞き耳立ててんすか。
  普通に犯罪すよ」

男「仕方なかろう。夕飯時にまた選択肢が出るんだから。
  それによってまた好感度が上下してしまうんだ」

女「もう好きにしたら……」

男「……ほう。主人公くんはそっちに行ったか」

女「え、なになに」

男「さて、用事も済んだし、帰ろうか女さん」

女「えっ、えっ? いやいや。主人公くんはこれからどうなるの?」

男「やだなあ女さん、盗み聞きは犯罪だよ?」

女「ブッ飛ばすぞお前!」



続きを読む
Twitter